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  • 2010.02.21 Sunday
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陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎

 
個性的で陽気な4人組の銀行強盗の話。

強盗手順は至ってシンプルで、展開もご都合主義で単純、伏線もわかりやすい(途中で気づけちゃうくらい)のですが、4人組の突出しすぎている個性がそこに不思議な色を加えています。強盗のくせに理屈っぽくてロマンがあって情熱があって、本来ならば悪者であるはずの強盗に憧れすら感じてしまう。実際、銀行襲ってますけどこの人たち正義の味方ですし。

誰かの理屈っぽさのせいで単純なトリックを深読みしすぎて迷宮入りしてしまう。
誰かのお喋り好きかつロマン主義のせいで強盗という仕事に妙な魅力を感じてしまう。
体内時計を持っている人もいれば、自身も犬のような動物好きの人もいる。

アンバランスなようだけど、この4人だからこそ銀行強盗がこんなにも鮮やかに成功するのです。会話の中の皮肉っぽい、それでも笑えてしまうセンスの良さはさすが伊坂さんです。読み出したら止まらない。続編も読みます。


一瞬の風になれ/佐藤多佳子

 

受験終了〜合格発表までに読んだ本 その1。


合格発表までの3日間、何してても手につかないんでとりあえず本を読もう!と思ってジャケ・ポップ買いしてきた中の三冊です。全三巻なんですけど、時間潰しどころか三冊とも一日で読み切ってしまいました。これまで読んだことがある陸上・走ることを題材とした小説は800、空を掴むまで、に続いてこれが三作目です。

終盤は記録会やインターハイ予選の様子が大半を占めているのですが、そこまで読んだあとは自分も連やシンジと一緒に走り抜けたみたいに喉がカラカラで手に汗をかいていました。

よくある底辺から努力と根性で這い上がる、という展開ではなく序盤から主人公は陸上未経験にも関わらず部活の二番手になるほど足が速いです。特に大きな苦悩があるわけでもなく(あるにはあるけど、意外とアッサリ解決)気がついたら勝手にレベルアップしてるのでいわゆる王道的なスポ根小説とはちょっと違う気もするんですが、主人公の一人称で語られる物語は軽快で面白いし気持ちいいしとにかく読んでいて楽しいです。連関係の会話は特に。

入部してから三年間を描き、試合で成長する主人公たちがメインに書かれているため、その他の登場人物の関わりが少し薄いかなと思いました。みっちゃんぐらいしか印象に残っていない……。本来ならばもっと重要な位置に立っているはずのお兄さんやヒロインの存在感が、びっくりするほど薄い。え、それで終わり?みたいな。

でも、何度も言いますが読んでいて楽しいです。
生まれながらにして天才的スプリンターの親友に、意地でも追いつきたい。ただ、お前を抜きたい。という主人公の純粋な思い。

走っている時の連はとにかくかっこいいので、誰もが連みたいに走りれたら気持ちいいだろうなと思うから、同じ野望を抱く凡人(あくまでもこの登場人物たちの中では)シンジを応援したくなる。感情移入してしまう。これが、最後まで一気に読むことができる理由ではないでしょうか。

試合、とくにリレーの描写は息するの忘れるくらいドキドキします。


2007年〜2009年 

評価:
宮沢 賢治
角川書店
¥ 460
(1996-05)

評価:
森 絵都
角川書店
¥ 580
(2006-05-25)


DIVE!/森絵都
読書期間:不明

演技シーンと、トレーニングシーンと、三人それぞれの心理描写、関わる人々の視点のバランスがすごく良い。一応トモが主人公なんだけど、登場人物全員が持つ強い信念や悩みが丁寧に書かれているので、全員に共感が持てます。逆に言えば、登場人物の誰か一人が欠けてもこの物語は成立しない。演技の成功に至るまでに経た様々な障害や葛藤を読み込んだからこそ、演技シーンで涙が出るくらい感動できる。私が一番好きなのは、田舎で悩み続ける飛沫のところに富士谷とトモが遊びにきたシーンです!苦しみは人それぞれに違った形で現れるんだけど、それを乗り越えることで強くなれる。麻木夏陽子が三人にかける台詞ひとつひとつが、ストレートだからこそ一気に突き動かされるような力を持っていて、その言葉をそれぞれに解釈して練習に打ち込む姿を心から応援したくなる。読んだ後はしばらく何もできないくらいに脱力してしまいました。鮮やかなのに力強い、最高のスポ根小説でした!


アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎
読書期間:09-05-24

伊坂ファンになったきっかけの一冊。二年前と現在の二つの時間軸が交互に描かれるんだけど、最後の最後、その平行線が絶妙のタイミングで交わる。主人公の大学生だけが、過去に登場しない人間なので読者は彼の目線で話を読んでいく人が大半じゃないかな。だからこそ最後のどんでん返しで「エエエエエエエ」って叫びながらページを遡って伏線の辻褄合わせをして、鳥肌(良い意味で)が立ったのは私だけではないはず!初回と、全ての真相を知ってから二回目に読むのとで印象が全然違う。二回目は悲しくて悲しくて、中々読み進めれなかった。これ、話の性質上、絶対映画化無理だなーって思ったらすでに映画があるそうで驚きました。み、見たい!とにかく一度読んでみてください。

以下の小説も同じ時期に読みました。
グラスホッパー/伊坂幸太郎
オーデュポンの祈り/伊坂幸太郎


銀河鉄道の夜/宮沢賢治
読書期間:不明

小学生の頃から何度も何度も読んでボロボロになっています。そのボロボロ感が愛しかったんですけど、松山ケンイチver装丁の文庫が出てあっさりと買い直してしまいました。内容は一緒なのに。こんなにも美しくて悲しい物語は、きっとこれからもこの人しか書けないんだろうな。

以下の小説も同じ時期に読みました。
小僧の神様/志賀直哉
城之崎にて/志賀直哉


イレギュラー/三羽省吾
読書期間:09-04-02
「イレギュラーじゃボールデッドにはならない」 みなぎる力をボールに込めて、コーキは右腕を思い切り振り抜いた。サヨナラ試合が、始まった。
内容と展開はあんまり覚えてない(…)んだけど、エンディングの試合シーンが素晴らしかった。やはり私は天才肌ピッチャーが心底好きなようです。


空を掴むまで/関口尚
読書期間:09-08-10
これ、受験勉強のためみほ子と新家と図書館行った時に3時間くらいかけて読んじゃった小説。息抜きで何ページが読むつもりだったんだけど、展開が気になって読破してしまいました。最初はすれ違いばかりの男子高校生三人が、スポーツに打ち込むにつれ和解し最高のチームになっていく。もう、王道!!でも王道だからこそ、共感できる苦悩の描写や、ひたむきに走り続ける爽快感は読んでいて気持ちいいものです。この後に読んだ同じ作者のプリズムの夏は微妙でした。




2007年〜2009年 


2007年〜2009年までに読んだ本の中で
特に好きなものを抜粋!

この時は読んだ本を手帳につけてたんですけど、青春小説の多いこと多いこと!(笑)



SPEED/金城一紀
読書期間:09-01-08

題名の通りスピード感があり最後まで一気読み、特にクライマックスからエンディングまでの勢いが気持ちいい!金城さんの小説に出会ったのはこれが初めてだけど、この人の作品はまるでジェットコースター。アギーや朴舜臣がめちゃくちゃかっこいい。シリーズもので、話の大筋はどれも似たり寄ったりなんだけど、それでも飽きないのは彼ら男子高校生組の魅力のおかげなんだろうなあ。

↓以下の本も同じ時期に読みました。好きです。
フライ・ダディ・フライ/金城一紀
GO/金城一紀


ブレイブ・ストーリー/宮部みゆき
読書期間:07-07-25

この時、宮部さんの執筆した小説はあらすじ読まずに片っ端から購入・予約してたんですけど、いざamazonから届いたらまさかのファンタジーでびっくりした記憶が。ハリーポッター、ロード・オブ・ザ・リング、ゲド戦記、他ラノベなど王道ファンタジーはいくつか読んだけど、その中でもブレイブ・ストーリーが一番好きなファンタジー作品になりました。現実世界の、あまりにもリアルな両親のすれ違いやワタルの葛藤。現代社会の問題提起から始まり、現代と微妙にリンクした異世界へ取り込まれる。そして、その現実と幻想世界を行き来するのが物語上の悪役、ワタルのクラスメイト・ミツル。異世界での冒険が進むにつれてワタルが成長していき、現実世界でのミツルの境遇が明らかになっていくんだけど、その度にミツルに魅かれていきました。悪役になってほしくない、と最後まで痛烈に願った最高の悪役キャラ。最後までミツルに泣かされました。小学生くらいの時に、この本に出会いたかった。


バッテリー/あさのあつこ
読書期間07-06-10
二年間くらいかけて全巻読破。学生・野球・部活・青春・学生ってだけで岸田は怒涛の勢いで飛びつくんですが、やっぱりバッテリーっていう題名なだけあってピッチャー巧とキャッチャー豪の成長がメインのお話でした。野球は、そこに関わる人間を繋ぐひとつの手段でしかない。一巻は巧の天才的ピッチングに引き込まれるし、それに唖然とする仲間や大人の反応が小気味良いし、田舎の情景描写が新鮮で爽やかなんだけど、巻数が続いていくごとに重い心理描写(それでも中学生らしく、共感できるんだけど)が増えて、豪と巧のいさかいを中心にくらーい展開ばっかり。読者は巧の立場からも、豪の立場からも読めるわけだから余計に「そうじゃないんだよ!理解してあげろよ!なんでこいつらはお互いに……ったくもー!!!」ってイライラする。ページをめくるのが辛いけど、それでも巧が投げて、豪が取る。ゲームが動き出す。その気持ちよさを知っているから、二人の成長と和解を待ち続けようという気持ちになって読み続ける。中盤て登場する門脇と瑞垣の葛藤も、豪と巧とはまた違った意味で大切な要素。

「ボールを握る。両腕をあげ、胸を張る。140グラムに満たない球に全てを託す」

バッテリーというタイトルも、二人の苦悩も、野球がテーマである意味も、最後の2ページで全てがわかります。

評価:
金城 一紀
角川書店
¥ 1,155
(2005-07-01)

評価:
宮部 みゆき
角川書店
¥ 1,890
(2003-03-05)

評価:
あさの あつこ
角川書店
¥ 540
(2003-12)


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